水道水のカルキ抜きという言葉を聞いたことがありますか?
カルキ抜きは水槽づくりにおいて非常に大切です。
ここで手を抜いてしまったばかりに大切なお魚が死んでしまうこともあります。
カルキ抜きのやり方は何種類かあるので、今回はその方法をまとめました。
カルキとは水道水に含まれている塩素のこと。消毒作用があるため、水道管内での細菌発生を抑えますが、水槽に入れるとお魚に害を与えてしまいます。飼育水槽では塩素の除去が必要で、これをカルキ抜きと呼んでいます。
水道水のカルキを抜く方法
水道水のカルキを抜く方法は3つあります。
それぞれメリット、デメリットがあるやり方なので自分に合ったやり方を試してくださいね。
液体中和剤でカルキを抜くやり方
最もポピュラーなのが、液体中和剤でカルキ抜きをする方法です。
液体中和剤を水槽の大きさに対して適量入れてかき混ぜると、瞬時に水槽内の塩素を中和してくれるという優れものです。
液体中和剤のメリットは、誰でもお手軽に失敗せずカルキ抜きができることです。
水槽の大きさから大体の水の量がわかるので、そこから計算して液体中和剤を入れるだけ。
本当に簡単です。
逆に液体中和剤のデメリットは、適量を守らないと魚に害を与えることです。
液体中和剤に用いられるのは、チオ硫酸ナトリウムです。
写真に使われていた物質ですね。
量はきちんと計って使いましょう。
- お手軽にカルキ抜きできる!
- かかる時間は1瞬!
- 容量を守らないと害になる恐れあり
煮沸によるカルキ抜きのやり方
水を沸騰させても有害物質を取り除くことができます。
煮沸によって有害物質を取り除き、水の状態も整えることができます。
特に必要なものもなく、負担になることはありません。
しかし、水槽に入る十分な水の量を煮沸するのは大変です。
例えば60cm水槽では、60x36x30=6480
つまり64.8Lもの水が水槽に入っています。
「水槽の水替えの頻度は週に何回すればいいの?水替えによるデメリット」で紹介したように3分の1を水替えしても、その量は20Lです。
これを鍋で煮沸しようとするのは大変ですね。
- 水の状態を整えられる
- 対応できる水の量が少ない
- 煮沸5分、冷めるまで待つ必要あり
屋外放置によるカルキ抜きのやり方
昔からよくやられている方法です。
水道水を日光の当たる場所へ6時間ほど放置することで有害物質を取り除きます。
特に必要なものもなく、使いたいだけの水をバケツに入れて放置するだけです。
雨さえ降らなければ24時間屋外放置すると、より確実です。
この方法のデメリットはきちんと有害物質が取り除けたかを確かめるのが難しいことです。
また、季節によってかかる時間が変わることも、この方法の難易度を上げています。
- ただ放置するだけなので楽
- 日光下で最低3時間、できれば24時間
- カルキの抜け具合を判断するのが難しい
カルキ抜きをしない場合の水槽への影響
自分流で水槽を管理している人は、カルキ抜きは適当でもお魚は元気だというかもしれません。
たしかに、金魚やカラシン系は水質の変化に強く、カルキが入っていても元気でいることも多いです。
ところが見えない部分で影響を受けているものがあります。
それはバクテリアです。
バクテリアは水槽の水質を一定に保つ働きをします。
お魚の糞や尿、食べ残しを無害な物質へ変えてくれるのもバクテリアです。
【参考記事】プロが教える水槽の白濁り対処法!過密飼育を見分ける計算式とは!?
最も金魚や熱帯魚に優しいカルキ抜きのやり方
ここまで3つのカルキ抜きのやり方を紹介しました。
では実際に金魚や熱帯魚の水槽をカルキ抜きするとき、どれを選べばよいのでしょうか?
私のおすすめは液体中和剤です。
- お手頃
- カンタン
- すぐできる
という3拍子揃っています。
容量を間違えたらお魚に毒ではありますが、ちょっとくらいなら大丈夫です。
多くの液体中和剤はキャップにメモリがついていてそのまま測れるので間違えることはありません。
カルキ抜きするときは自分の水槽に合った方法を試してやってみてくださいね。


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