水槽の水替えはどのくらいの頻度で行っていますか?
自然環境では、常に水が入れ替わるため水質は安定して保たれています。
しかし人工的な環境では、水はどんどん汚れてしまいます。
特に金魚や古代魚といった魚を飼育すると、水が汚れやすいです。
では、水替えの頻度はどのくらいが最適なのでしょうか?
家庭飼育暦14年の私の経験を元にデータをまとめました。
Contents
水替えの頻度は2週間に1回
一般的には水替えは2週間に1度が最適と言われています。
水替えは必ず、水槽の水の3分の1だけ交換します。
もちろん細かく計算する必要は無いので、外から見てだいたい3分の1くらい減らして新しい水を足せはOKです。
たまに水槽の水を全て交換して砂も洗う方がいますが、これは絶対にしてはいけません。
水替えをすることによるデメリットはあるのか?
では、水替えのときになぜ全て交換してはいけないのでしょうか?
水を全部入れ替えて、砂も洗うと水槽はぴかぴかになります。
大変な思いをしてぴかぴかにした水槽ですが、実は魚にとってはかなり危険な事件です。
なぜ綺麗な水槽がいけないのでしょうか?
バクテリアが水中の汚れを分解してくれる
亜硝酸塩というのは、生物にとって有害な物質です。
これは、お魚の糞や尿をバクテリアが分解することによって生まれます。
たくさんのバクテリアが生息している場合、亜硝酸塩が出てもそれをすぐに硝酸塩へ変えてくれます。
ところが中途半端な数のバクテリアしかいないと亜硝酸塩がたくさん蓄積して危険な環境になってしまいます。
環境バクテリアは水中に悪い物質がたまり過ぎないようにメンテナンスをしてくれているのです。
- 水槽の中ではバクテリアが環境バランスを整えている!
- 一度に多くの水替えをするとバクテリアが減りすぎて危険!
水質・pHが大きく変わる
私たちの生活環境が地域によって異なるように、水が変われば水中の環境は変わります。
水替えですべての水を入れ替えることは、北海道から沖縄へ行くくらいの変化が起こるんです。
お魚の種類によっては平気なのもいますが、敏感なお魚やエビだと、その環境の変化で死んでしまうので気を付けましょう。
病気が出たときは水槽を全部洗う
バクテリアは水のある環境が大好きです。
特に水槽は餌もあり、水温も住みやすく、まさにバクテリアの絶好の住処です。
そんな環境では、お魚が病気になってしまうこともあります。
水質を一番悪化させるのは魚の死骸です。
死骸からはタンパク質、脂質が溶け出して水質を一気に変化させます。
特に病気が疑われる場合はその水槽環境は危険です。
その場合は水を全部捨てて、砂を洗って、水槽を70%エタノール消毒します。
エタノールはすぐ蒸発するので、3時間ほど水槽を天日干ししてください。
お魚は水合わせを行って慎重に水槽へ入れるようにしてくださいね。
飼育環境・水槽の大きさと水替えの関係性
実は、水替えは水槽の大きさによっても必要な回数が変わります。
2週間に1度できれば良いのですが、自分の飼育スタイルに合わせた水替えを行うことで、より水質の良い水槽にすることができます。
小さい水槽ほど汚れやすく、大きな水槽ほど水質が変わりにくいです。
お魚にとって水質が変わることは負担になります。
小さな水槽では普段の汚れにも慎重に気を遣う必要があります。
だから初心者には60cm水槽をおすすめされることが多いです。
30cm水槽はお手軽に見えて、水質管理が難しいのでお魚が死にやすいので注意です。
水替えをお手軽にする3つのテクニック
2週間に1度とはいえ、水槽の水替えは面倒ですよね。
特に女性にはつらい水仕事、真冬には地獄の作業になります。
ここでは、辛い水替えを少しでも楽にする方法を紹介します。
水槽の置き場所を考えよう
まずは水を捨てやすい場所に水槽を置きましょう。
水汲みポンプで直接外へ水を捨てられる場所だと最高ですね。
私は窓から直接庭へ水を捨てるので、水槽を持ち上げることは滅多にしません。
重いものを持たずに済むのでおすすめです。
おすすめは水作 プロホース エクストラ Mです。
水を吸うときに砂を洗える仕組みのため、非常に便利です!
水替え用の水をストックしよう
水替え時は、水道水をそのまま使えません。
カルキ抜きを入れても水質はしばらく安定しないままです。
水道水はバクテリアが生えないように微生物に有害な組成になっています。
このままでは環境バクテリアの増殖は見込めません。
そこであらかじめ水を用意してペットボトルに保存しておくことで、数日経った頃には水道水の悪い物質は抜けていきます。
数日置くことで水温水質が安定するのも良い部分です。
水替えの時に次回のための水を保存しておくと、時間がなかったり面倒だったりしても水替えしやすいのも良いところですね。
私も毎回2Lペットボトルに水を保存しています。
日光に当てると苔が生えるので、保存は常温暗所がおすすめです。
えさのやりすぎには気をつけよう
先ほどもお話ししたように、餌の食べ残しは亜硝酸塩の原因となります。
餌の食べ残しが多いときは水槽用の網で取り除いてあげましょう。
普段は5分で食べきれる量を3~4回与えると食べ残しが出にくいです!
水替えの意味は住みやすい環境を作ること
水替えは何のためにするのでしょう?
- 見た目を良くするため?
- 世話を楽しむため?
どちらも間違いではありません。
水槽を飾るなら少しでもおしゃれにしたいし、手を加えて世話をしてあげたいですよね。
でも一番は、お魚が住みやすい環境を維持すること。
どんな魚でも、安定した水質と汚れの少ない水槽のほうが住みやすいです。
大切なお魚たちに快適な環境で暮らしてもらうことが、私たち飼育者の使命なのです。
- 水替えは週に1度、全体量1/3の水だけ交換する!
- 病気の魚が出たときは全部洗うこともOK
- エサはこまめに与えて食べ残しを減らす
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