水槽を飾るとき、ピカピカでおしゃれな姿をイメージしますよね。
でも実際に作ってみると、水が白く濁ってしまうことがあります。
- 原因不明のこの濁りは何だろう?
- 放置して収まればいいけど、魚に影響はないのかな?
私も昔はよく失敗しました。
その時はペットショップの店員さんに電話して確認しながら対処しました。
今回は、水が白く濁った時の対処法についてプロの方から直接教わった方法をまとめます。
水槽の白濁りは魚にとって有害なのか?
即効性のある害ではないけれど、長期的にみると害になります。
水が白く濁るということは、水槽の環境が整っていないことを表します。
つまり、整っていない環境でお魚を飼育していると、有害物質の処理ができずに将来的に危険な状態になる可能性があるということです。
▼白にごりにはこれでOK
水槽が白く濁ってしまう原因と対策法
では、水槽が白く濁ってしまうときの対処法を紹介します。
白濁の原因は主に6つあります。
それぞれ対処法が異なるため、普段の飼育環境・直前の行動を思い出しながら読んでくださいね。
水替え直後でバクテリアが少ない
直前の行動 | 大幅な水替えをした/水替えと共にフィルターを交換した |
---|---|
原因 | バクテリア不足による有機物分解の減少 |
対処法 |
|
水替え直後に白濁するときは、バクテリア不足が考えられます。
「水槽の水替えの頻度は週に何回すればいいの?水替えによるデメリット」の記事でも紹介しましたが、バクテリアは糞・尿・食べ残しを分解してくれます。
さらに、たくさんのバクテリアが生息していることが絶対条件になります。
水替えをしたり、フィルターを交換したりすると、もともと生息していたバクテリアがいなくなってしまうことで、有機物の分解ができなくなっているのです。
この状態でお魚を飼育すると、有害な亜硝酸塩が蓄積するため危険です。
私は市販のバクテリアを入れて30分ほどで白濁を解消することができました。
市販のバクテリアはこの時1回入れれば、あとは何もしなくて大丈夫です。
- 市販のバクテリアを持っていない方は、すでにバクテリアが生息している水槽から少し水を持ってくる
- 24時間何も入れずに放置してバクテリアが増えるのを待つ
- 食べ残しを取り除く
- 水替えをする
- 環境バクテリア・・・有機物を無害な物質へ変える
- 腐敗菌・・・有機物から有害な物質を作り出す
- 水槽を大きくする
- 1つの水槽に入れる魚を減らす
- 濾過器を付けて放置
- 水替えする
- 水替えをする
- 流木を取り出してアク抜きする
という方法を取ることができます。
水槽の水が汚れすぎている
飼育環境 | あまり水替えをしていない |
---|---|
原因 | 汚れがたまりすぎている |
対処法 | 水替えをする |
忙しくて、ついお魚を放置していしまうこともありますよね。
仕方のないことですが、今の状況に気付いたらすぐに行動しましょう。
汚れが溜まっている場合は「水槽の水替えの頻度は週に何回すればいいの?水替えによるデメリット」にしたがって水替えをするだけです。
水換えは3分の1の量だけする!汚れがひどくて水が透き通っていない場合は半分水替えしてもOK!
エサの食べ残しが目立つ
飼育環境 | 餌を毎日やる/食べ残しがある |
---|---|
原因 | 食べ残したエサの腐敗/浮遊 |
対策 |
いつもエサをやりすぎている場合は注意です。
食べ残しが見られたら、水槽用の網で必ず取り除きましょう。
この時に発生する細菌は、環境バクテリアではなく、腐敗菌です。
ヨーグルトは食べられるけど、カビの生えたパンは食べれない。
というように、同じ腐る過程でも腐らせ方に違いがあります。
ちなみに、腐敗菌は酸素がある条件では育ちにくいことが多いので、水の循環を良くすることも予防につながります。
過密飼育の水槽
飼育環境 | 水槽にたくさんの魚を入れている |
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原因 | 有機物が分解しきれない |
対策法 |
これは初心者よりも中級者に多く見られる失敗です。
特にテトラ系は集団で泳ぐときれいに見えるので、詰め込みたくなってしまいます。
でも、生活するお魚のことを考えた設計にしてあげることも大切ですよ。
水槽に対する飼育引数は一般に体長1cmあたり1Lの水の量で計算します。
メダカくらいの大きさで3cm、つまり1匹3Lの計算式なので大きな魚の場合は配慮してあげてくださいね。
実際は砂利の体積や水の量の誤差もあるので、余裕を持った飼育数にすることをおすすめします。
実際にこの数字に合わせると、水質が安定して飼育が上手くいきやすいです。
60x36x30cmの水槽に20匹
60x36x30=64800なので、64.8L
飼育上限は64.8÷3=21.6匹なので20匹は過密飼育ではない
45x30x30cm水槽に20匹
45x30x30=40500なので、40.5L
飼育上限は40.5÷3=13.5匹なので20匹は過密飼育
水槽の砂利を新品に変えたとき
直前の行動 | 底じきの砂利を新しくした |
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原因 | 砂利の洗い方が不完全でほこりが出てきている |
対処法 |
砂利を新しくする時は、砂利を良く洗わなければいけません。
砂利を洗わずに入れたり、十分に洗わずに入れたりすると、砂利についているほこりが出てきて水か白く濁ってしまいます。
外部フィルターがついている場合は放っておけば勝手に濾過されてきれいになりますが、フィルターがついていない時は水替えをしてきれいにすることができます。
水槽に流木などのインテリアを設置した直後の白濁
直前の行動 | 流木などのインテリアを設置した |
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原因 | 流木からのアク |
対策法 |
流木などのインテリアはおしゃれですが、設置するには準備が必要です。
木から染み出るアクは生物にかなり有害で、アクによって死んでしまうこともあります。
ペットショップに売られていたとしても、アク抜きは飼い主の自己責任で行わなければいけません。
アク抜きは次のように行います。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
熱湯で煮る | 早くアク抜きできる | 高温で有害物質出る可能性あり |
水に付ける | 有害物質が出にくい | 数週間かかる |
重曹を使う | 早くアクが抜ける | 重曹が残っていると水槽にダメージ大 |
この表に示すように、どの方法にもメリット、デメリットがあります。
おすすめは熱湯で煮込むことですが、煮沸後有害物質が出てるかを再度水に付けて確認したほうが良いです。
水槽の環境を正しく整えるために必要なこと
水槽の環境は見ている私たちの気分だけではなく、住んでいるお魚にも大きな影響を与えます。
おしゃれなデザインを施したり、魚の種類を増やしたりするのも良いですが
たまにはお魚の生活環境にも気を付けてあげましょう。


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