熱帯魚飼育法

水槽の立ち上げにかかる期間は?立ち上げ方法をプロが完全解説!

新しく水槽をセッティングした時、水槽の中には生物循環が欠けている状態です。

その循環を構築する作業を水槽の立ち上げといいます。
ここでは、水槽の立ち上げにかかる期間と立ち上げの方法について詳細にまとめています。

大切なお魚を育てるために、ぜひ正しいやり方で水槽を立ち上げてくださいね。

地域によっては水道水の水質が熱帯魚飼育に合わないようです。水道水の味がハッキリわかるくらい消毒されているときは水を屋外で24時間放置してから使ってください。

▼水槽立ち上げの必須アイテム

水槽の立ち上げに必要な期間

水槽の立ち上げにかかる期間
水槽の立ち上げに必要な期間は1週間です

この期間は最低限、お魚が生きていける環境が整う期間を示しています。
実際に水槽の水が安定するのはお魚を入れて長い時間かかります。

まずは水道水から飼育環境を整えるまでの手順を確認しましょう。

水槽の立ち上げ方法まとめ

最初に全体の流れをまとめます。

水槽の立ち上げ方法まとめ
  • 水槽に水を張ってろ過装置を取り付ける
  • お魚を入れずにろ過装置をON
  • 1週間放置
  • お魚を数匹入れて様子見する(エサは少なめ)
  • 1か月経つまでは週1回1/4の水替えをする
  • お魚を増やすときは少しずつ
  • 1か月経って順調なら完成!

2週間で終わる水槽の立ち上げ方法

水槽の立ち上げに2週間かかるのは、ここで説明する手順で行った場合です。

違う方法で水槽の立ち上げをすると、かかる期間は変わるので気を付けてください。

冒頭でも書きましたが、水道水の消毒がきつく感じたら24時間屋外に放置してから使ってくださいね
水道水には様々な消毒物質、抗菌物質が含まれているので地方の水道局の毒性がかなり強く背廷されています。

手順①水槽レイアウトを完成させる

まずは水槽を整えます。

砂利を入れて水を張って、水草を植えるところまで終わらせます。
外部フィルターも付けておくとさらにやりやすいです。

あとは魚を入れるだけ、という状態まで完成させましょう。

手順②お魚を入れずに空回しする

レイアウトが完成したら、ろ過装置の電源をONにします。

魚を入れずに水を循環させます。
この状態で1週間ほど放置しましょう。

手順③数匹の魚を入れる

1週間経ったら水槽の中にはバクテリアが生息しています。

しかしお魚を入れていない状態ではバクテリアのエサとなる有機物が少ないので、バクテリアがたくさんいる環境にはなっていません。

ここで数匹だけお魚を入れてバクテリアを増えさせます。
まだ入れる魚を決めていない人は、比較的丈夫な魚を選んで3~4匹投入しましょう。

このときも水合わせのやり方はそれで大丈夫?最も効果的な4つの方法!」で紹介したように水合わせを行ってくださいね。

手順④数日様子を見る

数匹のお魚を入れたら、数日間放置しましょう。

水槽に入れてから3日間、お魚はあまり餌を食べてくれません。
エサはほとんど与えなくて大丈夫です。

このときにお魚が死んでしまったり、元気がないときは水質のチェックをする必要があります。

だいたいは酸素が上手く行き届いていなかったり、バクテリアが上手く繁殖できていないことが多いです。
エアレーションで酸素を補給したり、市販のバクテリア剤を入れて再度様子を見ます。

初心者の場合、水が白く濁ってしまうケースが良く見られます。
これは水槽中のバクテリアが有機物を分解しきれていない状態です。
プロが教える水槽の白濁り対処法!」に詳しく対処法を書いているので、参考にしてください。

立ち上げてから最初の水替えまでの期間

上手く水槽を立ち上げることができると、お魚は元気に泳ぎ回ります。
しかし時が経てば水槽は汚れるし、水替えもしたくなりますよね。

では、水槽を立ち上げてから1回目の水替えのタイミングはいつがいいでしょう?

立ち上げの最大の目的はバクテリアの増殖です。
ここで下手に水替えをしてしまうと、せっかく育ったバクテリアを減らしてしまうことになります。
逆に水替えをしなくても、少ないバクテリアしかいない環境では水槽中に有害物質が溜まってしまいます。

立ち上げてから1か月未満の場合は1週間に1度、4分の1の水替えを行います。

水槽を立ち上げてから1か月ほど経つと水槽の環境は完成したと言っても良いほどです。
この状態になったら通常の水替えをしても大丈夫です。
【通常の水替えとは?】水槽の水替えの頻度は週に何回すればいいの?水替えによるデメリット

立ち上げ期間を短縮する便利アイテム

ここまで水槽の立ち上げ方法を紹介しましたが、非常に手間がかかります。

でも立ち上げ作業をおろそかにすると、お魚が全滅するほどの危険性があります。

ここでは、少しでも水槽の立ち上げを速めてくれる便利アイテムを紹介します。

バクテリア剤を入れる

あると便利なバクテリア剤。

水槽のバクテリアの増殖が悪いときにも使えます。

最初に水を張ってろ過装置を回すタイミングで加えることで、バクテリアの繁殖をより効率的にしてくれます。

バクテリア剤の種類はたくさんありますが、実はほとんど空気中にも存在しています。
それをわざわざ加えるのは、空気中から水槽中へバクテリアが入る時間を短縮しているというイメージで大丈夫です。
さらに、加えたバクテリア自身がエサとなることで環境バクテリアの増殖がスピードアップされます。

別の水槽の水を少し入れてバクテリアを増殖させる

他にもお魚を飼育しているときは、その水槽の水や砂利を加えると効率的です。

既に立ち上がった水槽の砂利や水中にはバクテリアが多く存在しています。
それを入れてあげると、新しい水槽でもバクテリアが増えてくれます。

パイロットフィッシュ/金魚やテトラを使う

パイロットフィッシュは上部で小さな魚が使われます。
主に小型の金魚やカージナルテトラ、アカヒレが有名です。

パイロットフィッシュを使う理由は、バクテリアのエサとなる糞や尿を排泄してもらうため。
最初に水を張ってろ過装置を回すタイミングで入れます。
エサはほんの少しで大丈夫。入れすぎると腐敗菌が増えるので気を付けましょう。

このように飼育すると水槽中の亜硝酸塩が増えて水質は悪くなります。
パイロットフィッシュは最悪犠牲になっても良いという、少々かわいそうな方法です。

でもほとんどの場合は死ぬことはなく、バクテリアを増やしてくれるので確立した方法ではあります。
1週間ほど経てば亜硝酸塩もかなり減って、環境は良くなります。
万が一パイロットフィッシュが死んだらすぐに除去しましょう。魚の死体は水質をすぐに悪化させてしまいます。

最近はバクテリア剤の登場によって使う人がすくなってきている手法です。
肉食魚のエサとして小型魚を購入している場合は使っても良いかもしれないですね。

ABOUT ME
yuki
yuki
アクアリウム歴3年。ネオンテトラの群れの美しさに心を惹かれて、熱帯魚飼育を志す。
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