熱帯魚飼育法

水槽の水質チェックで魚が全滅する理由【熱心な初心者ほど失敗する】

熱帯魚の水質が気になるなぁ。水質チェック薬を買って検査したほうがいいんだろうか?

今回はこのような悩みを抱える方への記事です。

初心者の方は、熱帯魚の飼育に熱心になるあまり、上級者向けの水質チェック薬を購入して水槽の様子をチェックしたがります。

しかしバクテリア管理など基礎的な水槽管理をできない状態で水質チェックしても何も得られるものはありません。

この記事では

  • 水質検査キットなしで水質を正常に保つ方法
  • 水槽の水質が悪いときの改善方法

について紹介します。

水槽の水質チェックで魚が全滅する理由

水槽の水質チェックで魚が全滅する理由

水槽の水質チェックが必要ない理由

結論から言うと、水槽の水質チェックというのは必要ありません。特に検査キットを使った検査なんか無駄です。

初心者さんはたとえ検査キットを使って水質を完璧に合わせても、それを維持するのはかなり難しいことなんです。

水質をチェックするためには飼っている熱帯魚がちょうど食べきれる量の餌やり、そしてえさやりの頻度、水温など様々な要因を管理しなければいけません。水質チェックはこれらの基礎管理をやっても防止できないような繊細な水質の変化を調べるものなんです。

ちなみにえさやりの頻度などは「熱帯魚飼育の基礎」に詳しく書いていますが、バクテリアがたくさんいる環境ではえさやりは大体の量を決めれば上手くいきます。

水質チェックより大事なのは水槽内のバクテリア環境

熱帯魚水槽の管理で一番大事なのは、しっかりとバクテリアを繁殖させて根付かせることです。

ここでのバクテリアは好気性細菌のことを指しますが、彼らは水槽中に発生したアンモニアを亜硝酸塩へと変換してくれます。

バクテリアがしっかりと繁殖している水槽はちょっと餌の食べ残しがあっても有害物質が発生しにくいし、何より水質が安定するので熱帯魚の飼育環境が良くなります。

初心者さんが気をつけるべきは、水質検査役じゃなくてバクテリア繁殖なんです。

検査薬に頼らない水槽の水質チェック方法

検査薬に頼らない水槽の水質チェック方法

水槽の水質をチェックする3つのポイント

水質検査役に頼らなくても、水槽をよく観察すれば水質悪化がわかります。むしろそれでわからないくらいの水質変化は熱帯魚も対応できるし、あるいは初心者には手に負えない事故が起きただけです。

水質変化の注意点
  • 水が白く濁っている
  • 水温が高いor低い
  • 水面に油膜がある

水槽の水質をチェックするタイミングはいつ?

水槽の水質をチェックする対明がは、水換えの直後です。

水質変化で熱帯魚が死ぬ時、そのほとんどは水換え後に起こっています。水換えをすると水槽中のバクテリアが減って、バクテリアの入っていない水が追加されますよね。

だから水換えは水槽中のバクテリアを減らすことと同じなので、水槽の環境が不安定になるんです。水槽の水を全部変えないほうがいいというのも、バクテリア量を気にしたアドバイスなんです。

この辺りがまだしっかり理解できていない方は、「水槽の水替えの頻度は週に何回すればいいの?水替えによるデメリット」で必ず勉強するようにしましょう。熱帯魚飼育の基礎なので、これを知らずに長生きさせるのはかなり難しいです。

水温変化による水質変化の危険は?

水温は熱帯魚によって快適な温度が定まっているので基本的にはその情報に従いましょう。

ただ、水温が28度を下回ると白点病のリスクが高まるので、熱帯魚が弱っているときは水温28度をキープするのがおすすめです。

水温は「冬場の熱帯魚におすすめの水槽用ヒーターベスト3!【比較】」で紹介したヒーターを使えばワンタッチで管理できます。水槽用クーラは不要です。

水槽に温度計をつけていない人は付けるようにしましょうね。

水槽の水質が悪いとチェックした時の改善法

水槽の水質が悪いとチェックした時の改善法

水槽のバクテリア量を増やして水質を改善する

水槽の水質が悪くなったとき、基本的にはバクテリアの繁殖を促すのが一番おすすめの方法です。

先ほど紹介したようにバクテリアは水槽内の環境を整えてくれて、バクテリアが繁殖するとちょっとやそっとでは水槽の水質は変化しません。

水槽のバクテリアを増やす方法は「プロが教える水槽の白濁り対処法!過密飼育を見分ける計算式とは!」に詳しく書いているので読んでみてくださいね。

先ほど挙げた水槽の水質が悪い事例は全てバクテリアで解決できます。

バクテリアが少ない初期の水槽では、市販のバクテリア薬を使えば劇的にバクテリアを増やせます。ただし酸素が必要なので、エアレーションとセットで使うのがいいですよ。

水槽にエアレーションを入れて水質を改善する

水槽に油膜が見られるときは、エアレーションを入れてみましょう。

エアレーションとは、空気を水中に送るあのブクブクするやつです。

エアレーションを入れると水面に波ができるので、油膜が分散されて水槽の水が空気と接するようになります。空気中にはたくさんのバクテリアがいて、彼らは常に水槽内へ入ってきているので水槽内のバクテリア環境がさらに良くなります。

さらにエアレーションは空気を水槽中へ送り、酸素濃度を高めます。酸素は熱帯魚だけではなくバクテリアにも必要で、酸素が多いとバクテリアは活性します。

つまり、エアレーションを入れるだけで水槽中のバクテリアを活性化させることができるんです。エアレーションの設置が可能なときはつけておいて損はありません。

水槽の水をリセットするのは最終手段

バクテリアで解決できない問題は、水槽にゴミが溜まりすぎている場合や、色が明らかに濁っている場合です。
ここまで水質悪化が進むともうどうしようもないので、水槽のリセットが必要です。

しかし水槽の水をリセットすると水質は変わるし、バクテリアはいなくてアンモニアが蓄積するしで、熱帯魚へのダメージは大です。

どうしても、というとき以外は水槽リセットをするのはやめましょうね。

どうしてもの時がきてしまった人は、「水槽の立ち上げにかかる期間は?立ち上げ方法をプロが完全解説!」から方法を確認しましょう。

水槽の水質改善に効果的な便利グッズ

最後に、ここまでの記事で紹介しきれなかった水槽管理の便利グッズを紹介します!

正直な話、水質検査薬を買うくらいならこれらを買ったほうが100倍得するので初心者の方は必須アイテムです。

▼水槽のフィルターは上部フィルターが初心者向き▼

▼水温管理のためにはヒーターが必須▼

ABOUT ME
yuki
yuki
アクアリウム歴3年。ネオンテトラの群れの美しさに心を惹かれて、熱帯魚飼育を志す。
Amazonを月1回以上使うなら、プライム会員にならないと損してます。配送料・翌日配送・プライムビデオなどが全て無料になります。
無料体験も30日間できるので、まだ使っていない人は今すぐチェックしましょう。
詳細ページAmazonで探す

Amazonでは、ギフト券を使って買い物すると数%のキャッシュバックがあります。Amazonで買い物するなら、ギフト券を使った方が安くなります。
Amazonで探す

今人気の水槽用フィルターをまとめました!コスパの良い商品を探してみてね!
フィルターまとめを読む
今人気の水槽用フィルターをまとめました!コスパの良い商品を探してみてね!
フィルターまとめを読む